角地に「背中」がない社屋ができました。
「背中」がない社屋は、たくさんの方をお迎えします。
大概の建物には、正面と背中があります。
目にする機会が多く、通りに面している面が正面。
給湯器や室外機の設備が多く配置される面が背中となるケースが多い。
社屋の敷地は角地で、敷地内に加工場と資材庫があります。
社屋への来客を考えると、通りに対して背中は向ける訳にはいきません。
加工場と資材庫を行き来する大工とやりとりが必要なため、そちらにも背中は向けられません。
なかなか稀な敷地条件により、「背中がない」という、稀な建物をつくることになりました。
通りに対しては、日差しと通行人の視線が気にならない窓のサイズや配置とし、銅板と吹付材の2種類の外壁材を用いた正面をつくりました。
敷地内に対しては、大きい窓や出入口を配置し、大工とのコミュニケーションを意図した正面をつくりました。