「常々、窓を開けて換気をしたい。
　風の通りが良い家にしてほしい。」

が、ご家族のこだわりのひとつでした。

敷地は、建物が建て込む中心市街地。
敷地北側に道路、南側へ少し行ったところに川が位置し、
中心市街地のわりに、元々、風が通りやすい環境にありました。

部屋や廊下の窓の真っ直ぐ先には、出口になる窓やドアを設け、
入ってくる風が壁にぶつからず、真っ直ぐ抜けていくようにしています。
家の中には、たくさんの風の通り道をつくりました。

北側の窓は、大きすぎず、小さすぎないサイズの窓を複数配置。
メガホン型の建物形状が助長するかのように、
風が積極的に建物に取り込まれ、通り抜けていきます。

風がまるで、家族の一員のように、家に取り込まれていきます。
風は、季節の香り、爽やかな空気を届けてくれます。

窓越しに見えるレースカーテンの美しくなびく様子が、街の風景の一部になりました。