建築事例

∧今だけの∨天童市立図書館

設計: Open A

架構計画: 丸櫻建成

    : マルサクラデザインズ

施工: 丸櫻建成

所在: 天童市

改修面積: 約300㎡

日常の風景が、みんなの図書館になっていく。
つくる時間もまちと共有する、ひらかれた仮設図書館。

天童市立図書館のリノベーション工事に伴い、天童駅ビル「パルテ」の1階につくられた仮設図書館。
工事期間中も図書館サービスを継続するとともに、
新しく生まれ変わる本館への期待を育む場所として計画されました。

設計を手がけたOpen Aと協働し、木組みのつくり方や細部の納まり、組立方法を具現化。
空間を構成するのは、柱や梁、間柱材、構造用合板といった住宅用の一般流通材です。
私たちが日頃から扱う身近な材料に、社員大工の技術とさまざまな工夫を重ね、
通りから本や人、司書の活動が感じられる、軽やかで開かれた空間をつくりました。

木組みには釘やビスを使わず、仕口とボルトによって組み立てています。
フレームと書棚はユニットごとに分解でき、仮設図書館としての役目を終えた後も、
別の場所や用途へ転用できる仕組みです。
また、既存の床や天井にはできるだけ手を加えず、空間全体を大きな家具のように設置。
使用期間を終えた後の撤去や、元のテナント空間への復旧にも配慮しました。

工事中は仮囲いを設けず、木材が運び込まれ、職人の手によって少しずつ空間が組み上がっていく様子を、
駅ビルを行き交う人々に公開しました。
完成した空間だけでなく、つくる過程そのものをまちにひらくことで、
日常の中で目にしていた工事の風景が、自然に市民の使う場所へと変わっていく連続性を大切にしています。

限られた期間だけ使われる施設であっても、
使われた木材や職人の技術、人々が目にした風景や記憶まで、何もなかったように失われるものにはしない。
材料とつくり方が別の場所や役割へ受け継がれ、まちの中で生き続ける可能性を持たせました。

「人とまちと時をつなぐ わたしの図書館」

というコンセプトのもと、地元の手でつくり、その過程をまちと共有し、未来へ受け渡していく。
図書館と市民、ものづくりとまちをつなぐ仮設図書館です。

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