お知らせ
2026.10.22
施工レポート
仮設図書館の作り方②
いつもの木材を、図書館の木組みへ
《今だけの》天童市立図書館ができるまで
仮設図書館に並ぶ柱や棚板は、自社大工が加工場で一つ一つ加工しました。棚板に使う構造用合板だけでも、その面積は100坪を超えます。これだけ多くの材料を扱うからこそ、できるだけ無駄を出さないことも、ものづくりの大切なテーマとなります。
棚柱は4mの規格流通材の半分の長さに、棚板は一枚の合板から効率よく切り出せるよう、鋸刃の厚みまで考えて寸法を決めています。残った材料も、可動家具やノベルティへ。使い終えた後の転用だけでなく、つくる段階から木を使い切る方法を考えました。
棚柱は溝のピッチや固定用ボルト穴位置を変え、棚板は複数の奥行を設定し、同じ加工の繰り返しに見えても、木肌や木目、反りなど、材料の表情は一つひとつ異なります。どの面を見せ、どの向きに使うか。市民の目や手に触れる場所だからこそ、大工が木の個性を見極めながら加工を進めました。

材料の取り方から加工の順序、その先の組み立てまでを見通す、大工の「段取り」。分解して繰り返し使える木組みは、こうした表には見えにくい工夫と、材料に向き合う大工の判断によって支えられています。




